アメリカ助産師学会のドゥーラについての見解

ドゥーラと助産師はどう違うの?
助産師がいればドゥーラはいらない?
助産師とドゥーラ両方いることのメリットは?
という質問をよく受けます
助産師は医療者として、産む人と赤ちゃんの妊娠中からの医療面での健康を見守ります。出産の時には赤ちゃんをとりあげ、健康面のチェック、産んだ人の産後の処置などを行い、産後の健診も引き続きしてくれる存在です。それに対しドゥーラは、医療者ではないので血圧を図ったり、内診したり、赤ちゃんをとり上げることはしません。あくまで産む人の味方として付き添い、励まし続け、ニーズに対応し、見守ります。
助産師のScope of Workは国や文化、働く場所によって異なります。産むときに誰と一緒に産んだら一番安心できるか、それは産む人が決めるべき権利です。助産師だけでいいか、ドゥーラもいたらいいか、産む人が望む人に囲まれて産むのが一番望ましい環境と言えます。
助産師もドゥーラもいる場合、重なるケアの範疇も多いですが、おおむね助産師は助産の仕事に集中できてありがたいという声を聴きます。例えば病院など、助産師が複数の人をケアしなければならない環境の場合、助産師が一人の人にずっと寄り添い支えるのは難しくなります。そんな時ドゥーラがいたら、ドゥーラのケアを受ける人はずっと寄り添いが得られ安心して陣痛を過ごすことができます。
ここではアメリカの例として、アメリカ助産師学会(American College of Nurse-Midwives)の2022年のドゥーラについての公式発表を紹介します。
アメリカ助産師学会は以下に賛同する:
・ドゥーラはスキル、研修、および専門的知識を提供する存在であり、ヘルスケアチームの価値ある仲間としてコラボレーションすることで妊娠出産体験が安全で・満足のいく・産む人を中心にした(Client-Centered )ものになる
・数十年にわたり、継続的な陣痛時のサポートが出産アウトカムの向上(帝王切開率の低下、硬膜外麻酔の使用率の低下、出産直後の母乳育児率の増加など)につながり、かつリスクがないことが示されている
・アメリカの各州が、ドゥーラによるケアに投資することがマタニティケアの改善にとって重要なことを認識していることを踏まえ、エビデンスで証明されているマタニティケアの全てに確実に適切な報酬と投資が与えられることで母子の健康アウトカムを向上させる努力が持続・発展する
・文化的に合致した、産む人を中心としたケアとアドボカシーを提供することで、地域に根差したドゥーラは医療環境の中で子を持つ人が差別や蔑視にあうことを防ぐようなサポートを提供できる可能性がある
アメリカ助産師学会は、妊娠出産する人のケアにドゥーラがコラボレーションして関わることを支持し、ドゥーラが持つスキルセットが重要であることを認識し、ヘルスケアチームにプラスになる存在としてみなす。
出典:American College of Nurse-Midwives 2022 https://midwife.org/wp-content/uploads/2024/10/Birth-Doulas.pdf
職種の違いをこえてお互いの役割を理解し・尊敬し、コラボレーションの道を探ることができたら、産む人にとってよりよいケアが行き届きます。そういう理想の出産環境を目指して、私たちも助産師や医療者とのコラボ、良い関係を作っていけるよう努力していきましょう!



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