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性暴力と妊娠・出産
性暴力は私たちのすぐ身近で起きていることです。日本を含む全世界で、性暴力の被害を受ける人は4人に1人ともいわれています。見ないふり、気づかないふり、なかったことにする、ことは、これからも性暴力がなくならないことを意味します。
性暴力は人権の侵害です。被害を受けた人の生活や健康を大きく変えてしまいます。特に、性暴力を受けた人が妊娠・出産する場合、予想もしなかった形で影響することがあります。性暴力を受けたことのある人が妊娠・出産する時に「大切にされた」と思えるケアを受けることにより、その経験が癒しやエンパワメントになることがあります。産まれる子どもの世代に性暴力を伝えないためには、出産の際に関わる人がトラウマインフォームドケア(どんな人も何らかのトラウマを受けているという気持ちで相手を否定しないケアを行う)を学ぶことが大切です。ドゥーラシップジャパンでは、妊娠・出産時に「いつでも・なんでも・安心して話せる」「どんなあなたでも人として尊敬する」存在であるドゥーラとして、不安になりがちな妊娠・出産を安心して乗り超えられるようお手伝いします。妊娠・出産が肯定的な体験になることで、回復の助けになるように願い、下記の活動に取り組んでいます。
本で学ぶ2
「性的虐待を受けた性暴力サバイバーの妊娠出産期の支援 」
~助産師、ドゥーラ、その他の医療従事者のためのガイド~
英国での妊娠・出産支援現場の様子や、サバイバーの実体験が良くわかる一冊。原作者は英国でドゥーラ兼チャイルドバースエデュケーターとして活動しています。2024年3月まで毎月一回、日本フォレンジック看護学会の精読会で関心のある人と一緒に読み、考えています。どうぞご参加ください。