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Rebozoテクニックワークショップを開催しました

2017年4月27日、オランダから講師のThea Van Tuyl 先生を招いて「Rebozoテクニックワークショップ 入門編」を開催しました。

Thea先生は、ドゥーラトレーナーでありチャイルドバースエデュケーターであり、そしてレボゾのスペシャリストとして、世界各国を回ってワークショップを開催されている方です。

 レボゾというメキシコの伝統的な幅広の布を使ってのリラクゼーションのテクニック。もともとレボゾはお産のときだけでなく、赤ちゃんを運ぶスリングとして使われたり、スカーフやブランケットとして使用されていたり、日常生活の中でも活躍する万能な布です。メキシコの伝統的な助産師はお産のときや健診のときにレボゾを使って産痛緩和やリラクゼーションを施してきたそう。

今回のワークショップでは、入門編で短い時間ではありましたが、妊娠中や陣痛中のリラクゼーションや産痛緩和、呼吸を楽にする方法などのレボゾの使い方を教わりました。実践を重視したプログラムで、参加者の皆さんも言葉の壁を越えて技術を習得されていたように感じました。

 個人的に印象的だったのは、椅子に座った状態で使うレボゾテクニックの可能性の広さです。椅子でのレボゾ使用は ”Safety(安全)”と講師のTheaさんはおっしゃっていました。この場合の ”Safety” は、心が守られているという意味の方の ”安全”です。そのSafetyという言葉にはとても深い意味が込められているし、私たちはドゥーラとしていつも心に留めておくべき心遣いでもあるのだと思います。

親しみがわく場所でなかったり人が出入りするような環境であったりする場合、横たわるという無防備な体勢をとるのは心細く怖いと感じる行為です。「横になって」と言われたらイヤと言える日本人は少ないかもしれません。でも、心が開いていない状態で横になってレボゾテクニックや他のリラクゼーション法を施されたとしても、身体はきっと緩みはしないでしょう。

そういう意味で考えると、椅子に掛けてもらいレボゾを通して接触することで相手が不快に感じない適切な距離を取ることができますし、また、いつでも立ち上がってその場を去ることもできるという安心感を与えることができます。そして目と目を合わせ、言葉がけやノンバーバルでのコミュニケーションをはかることで安心と心地よさを感じてもらえたら、少しずつ心や身体が緩んでいくでしょう。椅子を使ったテクニックは、そうやって信頼関係を築き、急かすことなく心を開いてもらうためのファーストステップとしての意味を持っていること、忘れずに心に留めておこうと思いました。

もちろんレボゾの心地よさを知った方は自ら身体を横たえて、レボゾに包まれるのを待つようになるのかもしれませんが (。´ー`。)

 また、レボゾは直接肌に触れずに身体を緩めることができます。触れるということもとてもプライベートな行為であり、不用意に触れてしまうことで逆に気持ちがきゅっと閉じてしまうこともまれではありません。直接触れることなく、でも確実に布のテンションを通して相手がそこにいることが伝わり、支えていることが伝わるのですから、レボゾテクニックは深い優しさと愛を秘めた技術であるように感じます。

どんな背景を持った方にも受け入れてもらいやすいレボゾ。

昔から、日本でもシーツなどを使って同じようにお産のときに使われてきたそうです。レボゾという名前の布である必要はまったくなく、いつでもどこでも自分の持っている布ひとつで誰かを癒してあげられるなんて、なんて素敵なことなんだろうって思います。

通訳なしの英語での開催にもかかわらず定員いっぱいの方にご参加頂きました。

また皆様に喜んでいただけるイベントが開催できるよう考えていきたいと思います。ありがとうございました。

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